オウム真理教元幹部の
菊池直子容疑者逮捕の
ニュースが連日
報道されています。
菊池直子容疑者逮捕の
ニュースが連日
報道されています。
オウム真理教が
思いつきのイメージ戦略で
「陸上部」を立ち上げ、
菊池直子が「オウム真理教」の
ワッペンをつけてマラソンを
していた頃の写真も
新聞等に出ています。
当時を知る者には
「懐かしの場面」ですが、
平成生まれで現在大学生の門弟は
あの写真を見て相当驚いたそうで、
「今から見ると、こうしたことが
まかり通っていた当時の日本も
「異様」だったと個人的に
思ってしまいます、
平成生まれなので
当時の世相については
肌では分かりかねますが」
と言っていました。
私も大学生の頃には
「もう『連合赤軍』がわからない世代が
大学生か」なんて言われたもので、
こうして「事件」は「歴史」に
なっていくものなのでしょう。
ただ、当時を知る者として
言っておきたいのですが、
オウム真理教は
当時から「異様」でした。
少なくとも、一般庶民は
「異様」だと思っていました。
ところが、学者やマスコミが
あれを批判せず、
逆に擁護し始めたのです。
ある者は「信教の自由」
のお題目の前に沈黙。
ある者はオウム側の抗議に
「事なかれ主義」で屈し、
ある者はむしろ積極的に、
本物の宗教は、
もともと「異様」なものだ
とか言って擁護しました。
そのうち、一般庶民も
洗脳されていって、
オウムを許容する空気が
でき上がってしまいました。
そんな中、
「いや、やっぱり
オウムは異様だ!」
と言い続けた人がいます。
漫画家・小林よしのりです。
そうしたら、
バッシングが起きました。
異様なものを異様だと言ったら、
バッシングされたのです。
それから17年、
では今の日本は「異様」では
ないのでしょうか?
昨日紹介した動画を見た人は
お分かりのように、
今も「異様」な集団はいます。
http://www.youtube.com/watch?v=z1eLBCgEhy8&feature=youtu.be
彼らは、
「そんなに大きな声を出さなくても」
と言っただけの老人を
即座に「敵」と見なし、
暴行を加えるところまできています。
彼らは気に食わない人は
すべて「朝鮮人だ」ということにして、
一種の陰謀論で内部を結束させ、
急速に過激化している最中です。
いくら批判を受けても陰謀論で解釈し、
一方的に被害者意識を
募らせていくだけでしょう。
もし内部で少しでも疑問を持つ人が
出てくれば、「粛清」が始まりかねません。
このまま見過ごしていれば、
「なぜもっと早く暴走に歯止めが
かけられなかったのか」と、
オウム事件後に
何度も繰り返されたセリフを
また聞くことにも
なるかもしれません。
ところが今はこれに
歯止めをかけるどころか、
切通師範が書いて下さっているように、
あろうことか自民党「保守派」の一部に、
この団体そのものとではないとしても、
これと極めて近い認識を持つ
「ネトウヨ」に接近しようという
動きまである有様です。
これは「異様」では
ないでしょうか?
そもそも、自民党「保守派」の
主張する原発再稼働、TPP賛成、
そして特に皇統男系固執、
これらは「異様」ではないのでしょうか?
よしりん先生は「異様だ」
と言い続けています。
そして、バッシングされています。
あの頃と、何も変わりません。
今年はゴー宣連載20周年の
節目にあたります。
この20年の大半は、
異様なものを異様だと言って、
バッシングされる歴史だった
と言って過言ではありません。
その後、よしりん先生が
正しかったという結果が出ても、
誰も総括せず、反省もせず、
また別の「異様」を許容していきます。
それをまた
よしりん先生が「異様だ」と言い、
バッシングが起きる。
いつまで経ってもこの繰り返しです。
そろそろ、『ゴー宣』の20年を
しっかり見直すべき時
ではないかと思います。